学校のプール授業が消える?激減の真相と民間委託が進む教育の現場
「夏だからプールで涼む」という感覚は、近年の異常気象によって過去のものとなりつつあります。記録的な酷暑が常態化する中、屋外プールにおける熱中症リスクは体育館での運動以上に危険視されるようになりました。
現在、多くの学校現場では環境省が発表する暑さ指数(WBGT)に基づいた厳格な運用ルールが定められています。WBGTが「31(危険)」に達した場合は原則として屋外運動が中止となり、プール授業も例外なく見送られます。日差しを遮る場所が少ないプールサイドは照り返しによって足裏が火傷するほどの高温になり、水温も34度前後まで上昇することが珍しくありません。水温が高すぎると体温調整がうまく機能せず、水中にいながら熱中症を発症するリスクが高まるためです。
さらに、文部科学省や各教育委員会が策定する事故防止安全管理マニュアルの改訂により、指導教員とは別に専任の監視員を複数名配置することが義務付けられるなど、実施基準そのものが高度化しています。猛暑による中止が相次ぎ、年間計画の半分も消化できない事態が頻発したことも、屋外プール存続を断念させる強力な契機となりました。
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