放送から35年、なぜ『東京ラブストーリー』と鈴木保奈美は今も都市の孤独を揺さぶるのか
日本のテレビ史を語る上で、主題歌と映像の完璧な融合を外すことはできない。小田和正が書き下ろした「ラブ・ストーリーは突然に」のイントロ、あの印象的なカッティングギターが鳴り響く瞬間のカタルシスは今も色あせない。ドラマの感情が最高潮に達するジャストのタイミングで楽曲が重なり、視聴者の胸を締め付けた。
坂元裕二による無駄のないシャープな脚本と、都会の冷たさと温もりを巧みに捉えたカメラワーク。新宿のビル群、愛媛の雪景色、夜の公園。都会の喧騒の中で交錯する男女の心の機微が、極上の映像美として刻み込まれている。テレビドラマが表現の可能性を極限まで押し広げていた時代の熱量が、そこには充満している。
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