お市の方は本当に戦国一の美女だったのか?肖像画と壮絶人生の真相
お市の方のビジュアルを知る上で最も貴重な手がかりが、和歌山県・高野山持明院に所蔵されている絹本著色お市の方像(肖像画)です。この肖像画は、母の死を悼んだ長女・淀殿(茶々)が供養のために一流の絵師に描かせたものと伝わっています。
絵画に描かれたお市の方は、切れ長の涼やかな目元、筋の通った高い鼻梁、小さく引き締まった口元、そしてふくよかで気品に満ちた輪郭を備えています。当時の引目鉤鼻(ひきめかぎばな)の大和絵様式を踏襲しつつも、明らかに個人の顔立ちの特徴を精密に捉えようとした筆跡がうかがえます。
近年進められている肖像画のデジタル解析やAI復元プロジェクトにおいても、その骨格バランスの美しさが再評価されています。平安時代の古典的な丸顔とは一線を画す、立体感のある卵型の輪郭とシャープな顔立ちが浮き彫りになり、現代の美意識に照らし合わせても間違いなくトップクラスの正統派美女であったことが実証されつつあります。
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