小正月に彩る団子の木の秘密|由来とミズキを使う理由や飾り方を解説
団子の木は、主に山形県をはじめとする東北地方や甲信越地方で古くから親しまれている小正月の伝統飾りです。元旦から7日までの「大正月(おおしょうがつ)」が年神様を迎える厳かな儀礼であるのに対し、1月15日を中心とする「小正月」は、日頃の家事に追われる女性を労う「女正月」や、その年の農作業の豊作を前もって祝う「農正月(のうしょうがつ)」としての意味合いを持ちます。
雪深い冬の東北では、草木が枯れ果てて花のない季節が長く続きます。そこで、木の枝に赤・白・緑などの団子を刺して「満開の花」に見立てたのが団子の木の始まりです。これには、秋の豊かな実りを冬のうちに前祝いして現実のものにするという、日本古来の「予祝(よしゅく)」の信仰が深く息づいています。
稲の豊作を祈る「五穀豊穣」はもちろんのこと、一年を健康に過ごす「無病息災」、さらには家族の繁栄を願う「家内安全」など、厳しい冬を乗り越えて新しい年を実り多きものにしたいという切実な願いが込められています。
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