伊吹文明の現在と引退理由|後継者・勝目康へ託した覚悟と重鎮の今
伊吹氏の政治行動を理解する上で欠かせないのが、徹底した制度論と財政規律へのこだわりです。京都大学経済学部を卒業後、名門官庁である大蔵省(現在の財務省)に入省。主計局やロンドン大学留学、大臣秘書官などを経て1983年の衆院選で初当選を果たしました。官僚時代に叩き込まれた計数感覚と法制解釈の正確さは、政治家に転身したのちも大きな武器となります。
初入閣となった労働大臣を皮切りに、文部科学大臣、国家公安委員会委員長など要職を歴任。福田康夫内閣では財務大臣に就任し、財政再建と社会保障改革の一体化に向けた道筋を描きました。さらに自民党幹事長として党組織を差配したのち、政権へ復帰した第2次安倍内閣下の2012年12月、第74代衆議院議長に推挙されます。議会運営のルールに厳格で、法案審議では野党への配慮を怠らず、時には強行採決を試みる与党執行部に釘を刺す公正無私な議事進行は、長年語り継がれる名議長ぶりとして今なお高く評価されています。
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