中国ハニートラップの手口と真相|政財界や自衛隊を狙う工作の実態
現在のハニートラップは、接待現場にとどまらずデジタル空間へも活動領域を広げています。対象も政治家や官僚といった典型的なVIPだけでなく、防衛受託企業の下請けサプライヤー、大学の研究者、先端素材を扱うベンチャー企業のエンジニアなど、裾野が極めて広くなっています。
なかでも利用頻度が高い手口が、ビジネスSNSであるLinkedInや各種マッチングアプリを通じたアプローチです。知的で魅力的なプロフィール写真を掲げたアカウントから、「あなたの卓越した研究実績を拝見しました」「弊社のコンサルタントとして話を伺いたい」とコンタクトが入ります。
最初は業務上のディスカッションや高額な謝礼を伴うレポート執筆から始まり、オンライン通話や個人的なメッセージのやり取りで距離を縮めます。親密な関係を築いたところで出張や海外での対面を提案、そのままリアルな罠へと引きずり込まれるスキームが定着しています。会ったこともない相手からSNSで過剰な好意や関心を向けられた場合、その背後には周到なプロファイリングが存在していると疑うべきです。
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