世界一まずい食べ物の衝撃!臭気指数と科学が解き明かす食文化の裏側
世界中のチャレンジャーを戦慄させてきた強烈な伝統食の中でも、特に異彩を放つ三大巨頭が存在する。
筆頭はやはりスウェーデンのシュールストレミングだ。春に水揚げされたニシンを塩漬けにし、缶の中で二次発酵させた代物である。ガス圧で膨らんだ缶を開けると、下水処理場を思わせる濃密な悪臭が部屋中に充満する。現地の作法では屋外の水中で開缶し、薄切りパンにサワークリームやジャガイモとともに乗せて食すのが一般的だ。
続いてアイスランドのハカール。これはグリーンランドサメの肉を数ヶ月間地中に埋めて発酵・乾燥させたものだ。サメの体内に蓄積された尿素とトリメチルアミンが分解され、強烈なアンモニア臭を放つ。一口噛み締めれば、鼻から抜ける刺すような刺激臭と、塩辛くアンモニア特有のクセのある旨味が口いっぱいに広がる。
そして極北のイヌイットに伝わるキビヤック。アザラシの腹を割いて内臓を取り出し、そこにウミスズメという小鳥を数百羽詰め込んで縫い合わせ、重石を乗せて数ヶ月から数年間発酵させる。熟成した鳥の尻から内臓の汁を吸うというその食法は、初見の者にはあまりにもショッキングだが、ビタミン源が乏しい極寒の地で貴重な栄養素を補給するための生命線であった。
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