母からの苛烈な否定、消えない「毒親」の記憶——遠野なぎこが問い続ける児童虐待の現実とサバイバーの生きづらさ
芸能界という華やかな世界で早くから活動していた彼女の周りには、多くの大人がいたはずだ。しかし、なぜSOSは届かなかったのか。そこには、家庭という高度にプライベートな空間が持つ「閉鎖性」が立ちはだかっている。
特に心理的虐待や、ネグレクトと過干渉が複雑に入り混じったケースでは、外から決定的な証拠をつかむことが極めて難しい。「しつけ」という名目のもとでSOSがかき消され、子ども自身も自分が被害者であることすら認識できないケースが多い。他人の家庭問題に介入を躊躇する社会の視線が、被害をより一層深刻化させてきた。
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