器を彩る青の正体!呉須とは?染付の技法やコバルトとの違いを徹底解剖

器を彩る青の正体!呉須とは?染付の技法やコバルトとの違いを徹底解剖の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

呉須(ごす)とは、主に磁器や陶器の下絵付け(したえづけ)に用いられる青色の鉱物顔料です。素焼きを施した素地に呉須で直接絵柄や文様を描き、その上からガラス質の透明釉(長石釉など)を掛けて本焼きすることで、釉薬の下で深く澄んだ藍色の発色が得られます。この技法によって作られた器全般を、日本の陶芸界では「染付」と呼びます。

一般によく混同されるのが「コバルト」との違いです。化学的に精製された純粋な酸化コバルトは鮮明な青を出しますが、本来の伝統的な呉須は、コバルト鉱石に鉄やマンガン、ニッケルなどの不純物が自然に混ざり合った天然鉱物を指します。この微量な不純物こそが、単一の化学顔料では出せない独特の渋みや奥行き、いわゆる「焼き物の味」を生み出す源泉となっています。

絵の具としての呉須は、焼成前の状態では黒褐色や濃い灰色をしています。筆で描いている最中は完成時の鮮やかな青を直接見ることはできず、窯の熱と釉薬の化学反応を経て初めて青へと転じる点も、陶芸における呉須の大きな魅力であり奥深さです。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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