ピチカートとは?バイオリンや弦楽器ではじくコツと記号・奏法の全貌

ピチカートとは?バイオリンや弦楽器ではじくコツと記号・奏法の全貌の詳細について、専門知識を基に徹底解説します。

ピチカート(イタリア語:pizzicato)とは、バイオリン属などの弦楽器において、弓を用いずに指先で弦をはじいて発音する演奏技法を指します。イタリア語の動詞「pizzicare(つまむ、ちくりと刺す)」が語源となっており、その名の通り、鋭く立ち上がり減衰の早いパーカッシブな音色が最大の特徴です。

クラシックの楽譜において、ピチカートへの移行は「pizz.」という音楽用語の省略記号で指示されます。これに対して、再び弓を使った通常の演奏に戻る際は「arco(アルコ=弓で)」や「col arco」と明記されます。演奏者は楽譜上でこの「pizz.」と「arco」の指示が切り替わるたびに、瞬時に右手のフォームを持ち替えながら音の質感を操っています。

持続音によって旋律を歌い上げるアルコに対し、ピチカートは音の立ち上がりが明確で、楽曲にリズミカルな推進力やユーモラスなアクセントをもたらします。チャイコフスキーの『交響曲第4番』第3楽章のように、弦楽器セクション全体が終始ピチカートのみで演奏される名曲も存在し、アンサンブルにおいて極めて重要な役割を担っています。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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