瀬戸内寂聴の波乱万丈な生涯と出家の真相!愛に生きた名言と遺された教え
僧侶となってからも彼女は筆を休めることはありませんでした。出家前の1962年に発表された代表作『夏の終り』は、自らの三角関係を生々しくも哀切に描き出し、女流文学賞を受賞して文壇復帰を決定づけた不朽の名作です。
そして出家後の作家生活において最大の金字塔となったのが、10年以上の歳月をかけて完結させた『源氏物語』の現代語訳(全10巻)でした。紫式部が描いた人間模様、女性たちの哀しみや嫉妬、情念の機微を、同じく恋に生きた女性作家ならではの流麗かつ血の通った現代日本語へと昇華させ、累計数百万人以上の読者に古典の真髄を届けました。
自らの情念を作品へと昇華させ、古典を身近に引き戻した功績により、2006年には文化勲章を受章。世俗の愛欲に苦しみ抜いた過去を持つからこそ書けた作品群は、今も色あせることのない輝きを放っています。
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