存廃に揺れる第三セクター鉄道!地域インフラ再生の独占裏側
窮地に陥った鉄道事業を倒産から救う最終兵器として、急速に普及しているのが「上下分離方式」の導入だ。線路やトンネル、駅舎などのインフラ資産を自治体(下体)が保有・管理し、運行業務(上体)のみを民間運行会社が担う。この構造転換により、運行会社は多大な固定資産税や莫大な設備修繕費の負担から解放され、営業損益を劇的に改善させることが可能になる。
だが、この「特効薬」にも重い副作用が存在する。インフラを買い取り、将来にわたって保守費用を払い続ける自治体側の財政負担だ。国土交通省からの補助金制度はあるものの、築数十年を経過した橋梁やトンネルの補修には数十億円規模の巨額資金を要する。インフラを抱え込んだ地方自治体の体力が底を突けば、上下分離という枠組みそのものが瓦解するリスクを常に孕んでいる。
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