製造・繊維の現場を劇的に変える「原反」の基礎知識と選び方の秘訣

製造・繊維の現場を劇的に変える「原反」の基礎知識と選び方の秘訣に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

フィルムや織物の加工現場において、原反調達の巧拙はそのまま営業利益率の差となって現れる。資材コストを最小限に抑え、業務効率を劇的に改善するための実践的な選定基準を整理する。

第1の秘訣は「有効幅(実効幅)と製品取り数の逆算設計」だ。カタログ表記の原反幅と、端部のシワや塗工ムラを除いた「有効幅」には差異がある。自社のスリッター刃のピッチと有効幅を完全に一致させ、残炭(使えない余り幅)をゼロにする幅設計が欠かせない。

第2に「巻き長とロットサイズによる段取り替えロスの削減」が挙げられる。小巻きロールは取り回しが良い反面、機械への掛け替え回数が増え、オペレーターの稼働ロスを増大させる。ラインの許容重量が許す限り大巻き(長尺)原反を採用することで、機械停止時間と頭出し時の材料ロスを一掃できる。

第3は「保管環境と帯電防止対策の事前確認」である。プラスチックフィルム原反は静電気を帯びやすく、保管中のゴミ吸着が歩留まりを一気に悪化させる。原反メーカー出荷時の防塵包装仕様や、保管倉庫の温湿度管理まで見据えた選定が、不良率激減の決定打となる。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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