赤を纏う戦士のスマホが捉えたサバンナの異変——マサイの誇りと2026年の生存戦略
土壁と枝で造られた伝統的な家屋「マニヤッタ」の屋根に、青く光る小型ソーラーパネルが整然と並ぶ。夕闇が迫ると、かつて暗闇に包まれていた集落にLEDの灯りがともり、若者たちがスマートフォンを取り出す。
通信インフラの普及は、彼らの経済活動を劇的に変えた。家畜の市況データや天候予測がアプリ経由で手に入るようになり、中間業者に安く買いたたかれる被害は激減。さらに、伝統工芸品であるビーズ細工やアクセサリを自らSNSで世界中のバイヤーへダイレクトに販売する女性グループも登場している。決済はすべてモバイルマネー。サバンナの真ん中で、キャッシュレス経済が日常として機能している。
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