日常を彩る春の言葉集め!時候の挨拶から文学季語で表現力を格上げ

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日本人は千年以上も前から、春の移ろいを言葉に留めることに執念を燃やしてきた。その原点とも言えるのが、平安の随筆家・清少納言による『枕草子』の冒頭、「春はあけぼの」だろう。だんだんと白くなっていく山ぎわが少し明かりを帯びて、紫がかった雲が細くたなびく様――わずか数行のなかに、春の夜明けが持つ息をのむ美しさが凝縮されている。

時代が下り、江戸の俳人・松尾芭蕉は、旅の途上で数々の革新的な俳句を残した。「春なれや名もなき山の朝霞」のように、芭蕉は名所旧跡だけでなく、路傍の名もない山や草木に宿る春の生命力を見事に切り取ってみせた。こうした先人たちの視線は、現代の私たちがめくる歳時記の中に今も生き生きと息づいている。四季の言葉を分類・解説した歳時記は、いわば日本人が数百年かけて編纂してきた「感覚のアーカイブ」なのだ。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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