実家の窓に眠る昭和レトロガラス!あの模様の正式名称と見分け方

実家の窓に眠る昭和レトロガラス!あの模様の正式名称と見分け方を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

型板ガラスの隆盛に先駆けて、明治から昭和初期にかけて愛された『結霜ガラス』の存在も見逃せない。冬の朝、窓ガラスにびっしりと張り付くシダ植物のような霜の結晶。あの自然現象を人工的に再現したガラスだ。

製法は極めて工芸的だ。平らなガラスの表面を砂で削って荒らし、そこに温めた動物性にかわを塗布して乾燥させる。にかわが乾いて収縮する際、ガラスの表面をランダムに引きちぎることで、唯一無二の霜模様が生まれる。工業製品でありながら、一枚として同じ表情が存在しない。

日本の近代ガラス工芸の先駆者である岩田藤七が提唱した「ガラスという素材が持つ有機的な生命感と揺らぎ」は、こうした住宅用ガラスの現場にも色濃く息づいていた。機械による大量生産でありながら、職人の手仕事の余韻を残すテクスチャー。それこそが、現代の私たちが昭和のガラスに感じる温もりの正体である。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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