建て込みとは?建築現場や舞台・撮影セットの作業手順と違いを解剖
エンターテインメントの現場における建て込みは、スピード感と空間再現力の勝負となります。劇場やテレビスタジオでは、公演・収録のスケジュールが分刻みで組まれているためです。
制作を担うのは「大道具(美術スタッフ)」と呼ばれる職人たちです。倉庫や工房で事前に製作されたパネル(壁材)、平台(ステージ床)、階段などのパーツをトラックで搬入し、スタジオ内に手際よく建て込んでいきます。「人形」と呼ばれる木製の支えや「箱足」「ウエイト(重石)」、さらにはクランプやナグリ(金づち)を駆使し、数時間から半日程度でリアルな部屋や壮大な舞台空間を立ち上げます。
また、エンタメ業界では「大道具の建て込みとバラシ」が一対の言葉として扱われます。「バラシ」とは解体・撤収作業のことであり、次の利用者のためにスタジオや舞台を完全な更地(クリアな状態)に戻すまでがワンサイクルです。釘を素早く抜き、部材を傷つけずに回収して再利用するスマートなバラシ技術も、建て込みと同等に重宝されます。
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