高橋まつりさん彼氏の証言と残された言葉―電通事件の深層に迫る
大学時代から優秀で明るく、周囲を照らす太陽のような存在だった高橋まつりさん。交際相手とも互いの夢や将来を語り合い、充実した私生活を送っていた。しかし、広告代理店業界の頂点に立つ大企業への入社が、その平穏な日常を一変させることになる。
配属されたデジタルアカウント業務では、新入社員でありながら過大な業務量を課せられた。本採用後の10月以降、時間外労働は三田労働基準監督署の認定で月約105時間に達し、連日のように終電を逃す生活が常態化。約束していた休日デートは直前の呼び出しや疲弊によって幾度となくキャンセルされ、恋人との時間すら物理的に奪われていった。
関係者の証言によれば、彼女は周囲を心配させまいと気丈に振る舞う一方で、彼氏の前でだけは「もう起き上がれない」「逃げたい」と涙を流すこともあったという。個人の幸福や人間関係をいとも簡単に破壊してしまう長時間労働の凶暴性が、そこにはっきりと刻まれている。
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