妊娠中のジェルネイルなぜダメ?産婦人科が即オフを求める医療の真実
産婦人科でジェルネイルの除去が義務付けられる背景には、緊急時のバイタルサイン把握が深く関わっています。妊娠期間中は、どれほど経過が順調であっても、急激な血圧上昇、大量出血、切迫早産などによる緊急処置が必要になるリスクを常に孕んでいます。
最も大きな医療上の障害となるのが、指先にクリップ状の機器を挟んで血液中の酸素飽和度(SpO2)を測定するパルスオキシメーターです。この装置は爪の上から特定の光(赤外線・赤色光)を透過させて数値を計測します。爪の上に厚みのあるジェルや濃い顔料、ラメ、ストーンが存在すると、光が正しく透過せず、正確な数値を瞬時に把握できなくなります。
また、医師や助産師は視診において「爪床(爪の下の皮膚)」の色を重要な指標としています。母体が重度の貧血に陥っていないか、あるいは急激な血流不全によるチアノーゼを起こしていないかを判断する際、自爪のピンク色は極めて重要なシグナルです。緊急帝王切開や全身麻酔を伴う手術が必要になった場合、ネイルが残っているだけで一刻を争う救命処置に致命的な遅れが生じかねません。
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