手取り10万の生活は限界か?内訳の現実と底抜け脱出の処方箋
懸命に働いても貧困から抜け出せないワーキングプアの現実は、今や特殊な事例ではない。NHKの『クローズアップ現代』が度々特集するように、非正規雇用の拡大や単身世帯の孤立は、日本社会の屋台骨を確実に揺るがしている。映画『万引き家族』が世界に提示した、社会保障の網の目から滑り落ちた人々の静かな絶望は、決してフィクションの中だけの出来事ではない。
インターネット上の論壇でも激しい議論が巻き起こっている。ABEMAの報道番組などでは、実業家の西村博之氏が「手取り10万円で消耗し続けるくらいなら、生活保護を受給して資格取得や立て直しに時間を使った方が合理的だ」と歯に衣着せぬ持論を展開し、賛否両論を呼んだ。制度を利用することへの心理的抵抗や世間の偏見が、困窮する当事者を縛り付けている側面は否めない。自己責任論という名の呪縛が、弱者をさらに孤立させている。
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