独占取材!西沢立衛「大倉山の集合住宅」が明かす曲面空間の秘密
日本建築学会をはじめとする専門機関や研究者からも、本作は現代日本の集合住宅の可能性を切り拓いた最高傑作の一つとして高く評価され続けている。従来の集合住宅設計における「個室の集積」「均一な空間の反復」というドグマから完全に脱却し、プライバシーの保護と豊かなコミュニティ形成という矛盾しがちなふたつの要素を、曲面デザインという解法で見事に両立させたからだ。
建築設計の観点から見ても、構造計算の複雑さや施工の難易度は極めて高かった。しかし、完成した建築が提示した解はシンプルかつ優雅であった。都市における集合住宅のあり方に一石を投じたその達成度は、後進の若手建築家たちにとっても今なお絶え間ないインスピレーションの源泉となっている。
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