【折り紙の歴史】貴族の儀礼から宇宙工学へ!世界を魅了する進化の全貌
日本における折り紙の原点は、製紙技術が大陸から伝来した飛鳥時代から奈良時代にまで遡ります。当時の紙は神仏への供物や公文書に使われる極めて貴重な高級品であり、日常的に折って遊ぶようなものではありませんでした。紙そのものに神聖な力が宿ると考えられ、神事のお供え物を包む清めの道具として扱われていたのが日本伝統文化における折り紙の由来です。
平安時代に入ると、平安時代の折り紙は貴族の遊びや贈答のエチケットとして洗練されていきます。貴族たちは手紙をしたためる際、内容や相手の身分に合わせて紙を美しく折りたたむ「文折り(ふみおり)」や「結び文」を用いました。自分の知性と美意識を表現する手段として、紙を折る行為が重宝されたのです。
この文化が明確な体系として確立されたのが室町時代です。室町幕府の足利将軍家において、武家の礼法を司る伊勢家や小笠原家によって儀礼折り紙である「折形(おりがた)」のルールが整備されました。進物を紙で美しく包み、熨斗(のし)や水引を添えて贈る作法は、上流階級の武士にとって欠かせない必須教養となりました。現在も祝儀袋に見られる「熨斗」の装飾は、この儀礼折り紙の名残にほかなりません。
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