五感をほどく静寂と美の極致「自然茶寮 廻」が魅せる至高の一服
茶席の根底に流れているのは、侘び茶の大成者・千利休が説いた「一期一会」の哲学だ。しかし、この場所は堅苦しい作法で客を縛ることはしない。日本伝統茶道・煎茶道の格式や精神性を敬いつつも、現代人のライフスタイルに合わせて軽やかにアップデートしている点が極めて独創的だ。
「茶道は本来、身構えるものではなく、心を素の状態に戻すための対話です」と店主は語る。茶器一つをとっても、現代作家が焼き上げた無作為の美を持つ器や、薄く削り出された木工作品が用いられ、手にするたびに掌から職人の息遣いが伝わってくる。形式美にとらわれず、本質としての「もてなし」を追求する姿勢こそ、多くの表現者や文化人を惹きつけてやまない理由だ。
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