70代の今も色褪せない「昭和・平成・令和」を疾走するスター・柴田恭兵——軽妙なステップと圧倒的演技美学の真実
スピード感溢れるアクションやコメディで一世を風靡した彼だが、キャリアの後半で見せたシリアスな社会派作品での存在感も息をのむものがある。ドラマ『ハゲタカ』で見せた芝野健夫役をはじめ、組織と個人の間で葛藤する大人の男を演じさせたら右に出る者はいない。
若い頃の軽快な魅力は影を潜め、代わりに静かな怒りや深い悲哀、そして圧倒的な包容力がスクリーンを満たす。声のトーンをひとつ落とし、眼差しだけで複雑な感情の機微を表現する演技は、観る者の深い部分を揺さぶる。軽やかさと重厚さという一見反する魅力を高次元で融合させた境地に、彼は到達している。
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