潰瘍性大腸炎で卵かけご飯は食べていい?専門医が語る安全な条件

潰瘍性大腸炎で卵かけご飯は食べていい?専門医が語る安全な条件について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。

潰瘍性大腸炎は、厚生労働省が指定難病に定めている炎症性腸疾患(IBD)のひとつだ。難病情報センターや日本消化器病学会、そしてMindsガイドラインセンターが公開している各種診療ガイドラインにおいても、患者の栄養管理における感染症予防の重要性は極めて高く位置づけられている。

ここで見落としてはならないのが、生卵に潜むサルモネラ菌(Salmonella enteritidis)による食中毒リスクである。近年、潰瘍性大腸炎の治療では生物学的製剤や免疫調節薬、JAK阻害薬、ステロイドといった強力な免疫抑制療法が広く用いられている。これらの薬剤で治療中の患者は、健常者に比べて細菌感染に対する防御能が低下しているケースが珍しくない。

微量のサルモネラ菌であっても、免疫が抑制された腸管内では重篤な腸炎を引き起こす恐れがある。サルモネラ腸炎を発症すると、原疾患である潰瘍性大腸炎の悪化と見分けがつかなくなり、治療方針の混乱や入院治療への直結を招きかねない。生卵を口にする際は、賞味期限内の新鮮なものを選ぶだけでなく、殻にヒビが入っていないか、適切な温度で冷蔵保存されていたかを厳格に確認しなければならない。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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