「他人を許せない」脳の暴走…Sns炎上を招く正義中毒の正体と対策

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脳科学者の中野信子氏が提唱し、広く知られるようになった「正義中毒」という概念。その本質は、人間の脳に太古から備わっている報酬系システムの誤作動にあります。

脳科学の実験において、人間は「集団のルールを破った裏切り者」を罰する際、脳の線条体と呼ばれる部位から神経伝達物質ドーパミンを大量に分泌することが分かっています。ドーパミンは達成感や意欲を生み出す物質ですが、同時に強い依存性をもたらします。つまり、不謹慎な発言をした著名人やマナー違反者を断罪する瞬間、私たちの脳は「非常に強い快楽」を享受しているのです。

アルコールやギャンブル依存と同様に、脳は手軽に得られるこの快感を再び求めます。「不正を許せない」という道徳的な憤りは建前に過ぎず、実態はドーパミンを得るために攻撃対象を探し回るドーパミン依存へと変貌していきます。これが、常軌を逸したバッシングが繰り返される神経学的な背景です。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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