妖怪ウォッチはなぜ失速したのか?社会現象の終焉と復活劇の全貌
IP(知的財産)の寿命を伸ばそうとする試みが、かえって既存ファンの離脱を加速させたケースもある。その象徴が、2017年から展開された『妖怪ウォッチ シャドウサイド』への路線変更だ。
従来のコミカルで日常的なギャグ路線から一転、数十年後の世界を舞台にしたシリアスなオカルトファンタジーへと舵を切った。ジバニャンらの妖怪はリアルで恐ろしい造形へと変貌し、物語もダークなトーンを帯びる。初期からのファン層の成長に合わせる狙いだったが、未就学児やライト層の小学生にとっては「怖すぎる」存在となり、結果としてコアなファミリー層をごっそりと手放す痛手を負った。
攻めの姿勢が生んだ実験的な試みは、メディアミックスの基盤である「世代の連続性」を断ち切るという皮肉な結果を招いた。
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