神楽坂の隠れ名湯「玉乃湯」炭酸泉とサウナが放つ極上の癒やし
高い格天井を見上げると、そこには圧倒的な筆致で描かれた雄大な富士山がそびえ立つ。日本に数名しかいないペンキ絵師の重鎮・丸山清人氏の手による壁画は、湯気に霞む浴室の中で格別の存在感を放ち、湯船に浸かりながら絵を眺める時間は至福そのものだ。
かつて古代ローマと日本の風呂文化をユーモラスに描いた映画『テルマエ・ロマエ』や、脚本家・小山薫堂氏が提唱した入浴の精神性を描く映画『湯道』の世界観が、まさにこの空間に凝縮されている。お湯を単なる温水としてではなく、感謝と敬意を持って味わう行為。青々とした空と雪をいただく霊峰富士を仰ぎ見ながら手足を伸ばすとき、日本人が受け継いできた「湯を愛でる美学」の深さに気づかされる。
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