なぜ三本足の鳥が日本を導くのか?八咫烏の正体と知られざる謎
日本神話・伝承のなかでも、八咫烏の登場シーンは異様なまでの緊迫感に満ちている。熊野の峻険な山中で進退窮まった神武天皇の軍勢。そこに高天原から遣わされ、深い霧と険路をかき分けて大和への道を切り拓いたのがこの巨鳥だった。熊野本宮大社をはじめとする熊野三山において、今も主祭神の神使として畏敬を集める根拠がここにある。
最大の特徴である「三本の足」は何を意味するのか。古来、天・地・人の調和を表すとも、太陽の中に棲むとされる中国古代の霊鳥「三足烏」の思想が習合したとも言われる。あるいは熊野の山岳信仰が、過酷な自然を統べる異能の象徴として三足の姿を紡ぎ出したのかもしれない。いずれにせよ、それは混迷を打ち破る「確かな道標」としての記号だった。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/xawdftdr/7157932/