孔子とアリストテレスが説く「中庸の徳」とは?ブレない生き方の実践法

孔子とアリストテレスが説く「中庸の徳」とは?ブレない生き方の実践法についての疑問解決ガイドをお届けします。

興味深いことに、古代ギリシャの哲学者アリストテレスも、主著『ニコマコス倫理学』の中で倫理的徳の本質として「中庸(ギリシャ語:メソテース)」を説きました。東西の文明が接触していなかった時代に、同じ真理へ到達していた点は極めて示唆に富んでいます。

アリストテレスは、人間の行動や感情における「徳」とは、常に「過多」と「過小」という2つの悪徳の間に成立すると論じました。

代表的な具体例が「勇気」です。恐怖に対して逃げ出してしまうのは「臆病(過小)」という欠点であり、逆に危険を顧みず無謀に突っ込むのは「無謀(過多)」という欠点になります。真の「勇気」とは、状況を正しく恐れつつ、成すべきことのために立ち向かうという中庸の状態を指します。

同様に、「寛容」は「浪費(過多)」と「ケチ・吝嗇(過小)」の中間に位置します。機械的な真ん中を測るのではなく、時と場合、相手や目的に応じた「最適解」を判断する実践的知恵(フロネシス)が求められると説きました。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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