背骨の曲がりは放置厳禁!専門家が明かす最新原因とセルフチェック
一口に「背骨の歪み」と言っても、解剖学的には全く異なる病態が存在する。臨床上で最も頻繁に遭遇するのが脊柱側弯症と脊柱後弯症だ。
脊柱側弯症は、正面から見たときに背骨が左右にS字またはC字状に曲がり、同時に椎骨自体がねじれる三次元的な構造異常を指す。思春期の女子に好発する特発性側弯症のほか、加齢に伴って椎間板や関節が変性して生じる成人期変性側弯症がある。慶應義塾大学病院などで長年にわたり脊椎脊髄病治療の最前線に立ち、この分野を牽引してきた松本守雄医師らの研究でも、成人期の側弯症は筋力低下や骨粗鬆症と複雑に絡み合いながら徐々に進行することが明らかにされている。
一方、脊柱後弯症は背骨が前後方向に異常に丸まり、いわゆる「円背(えんぱい)」と呼ばれる状態を呈するものだ。加齢による圧迫骨折の多発や、背筋の著しい衰えが主因となる。両者は発症機序も治療戦略も異なるため、正確な鑑別が不可欠となる。
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