【独自検証】封印された惨劇と16年目の警鐘——「大阪2児餓死事件」の教訓はなぜ今も踏みにじられるのか
2010年7月30日、大阪市西区にあるワンルームマンションの一室で、警察と消防が目撃したのは言葉を失う光景だった。室内に足の踏み場もないほど積み上げられた生ゴミ、異臭が充満する暗闇の中で、3歳の長女と1歳の長男が重なるように倒れていた。死後数週間が経過しており、解剖の結果、死因は重度の脱水症と餓死。胃の中には何もなく、部屋の塩分や水分を求めて破られたペットボトルや哺乳瓶が転がっていたという。
母親だった当時23歳の女性は、子どもたちを部屋に置き去りにし、解錠できないよう粘着テープで扉を固定した上で、交際相手の男性宅などを転々としていた。彼女が外で遊興に興じている間、エアコンもつけられていない猛暑の部屋で、姉弟がどれほどの恐怖と渇きに耐え忍んでいたのか。検察が浮き彫りにした事実の数々は、日本中に激しい怒りと衝動的なショックを与えた。
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