11月の花札「柳」に隠された謎!小野道風の逸話と雨四光の勝敗ルール
花札は1月から12月までの各月に4枚ずつ、計48枚で構成されています。松(1月)、梅(2月)、桜(3月)、藤(4月)、菖蒲(5月)、牡丹(6月)、萩(7月)、芒(8月)、菊(9月)、紅葉(10月)、桐(12月)と並ぶ中で、なぜか11月だけが晩秋・初冬の季節感と乖離した「柳」になっています。
この謎を紐解く鍵は、日本のカルタの歴史的変遷にあります。もともとポルトガルから伝来した「南蛮かるた」をベースに生まれた日本のカルタですが、江戸時代に賭博目的で大流行したため、幕府から厳しい取り締まり(寛政の改革など)を受けました。禁止令が出されるたびに、庶民は数字やマークを隠し、四季の花鳥風月や和歌にカモフラージュした新しい札を考案して対抗した歴史があります。
その過程で、11月札には「雨」「時雨(しぐれ)」「雷」といった天候の要素や、風流な物語が凝縮されていきました。もともと江戸時代初期のかるたでは、傘を差した人物ではなく「斧を持った男」や「狂言の演者」が描かれていたバリエーションも存在しました。明治時代に入り、かるた製造大手の任天堂をはじめとするメーカーがデザインを統一・標準化していく中で、道風の故事が広く知られていたことから現在の「柳に小野道風」へと定着したと記録されています。
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