高騰続くクロムハーツの深層、相場激変と価格改定の裏側に迫る
店頭のプライスタグを見るたびに息をのむ愛好家は少なくない。ここ数年で幾度となく繰り返された価格改定により、主要な定番アイテムの定価はかつての2倍から3倍近くへと跳ね上がった。数年前までは10万円前後で手に入った定番リングが、今では20万円台後半から30万円台へと突入している。
背景にあるのは、原材料費の高騰だけではない。運営元である米国の「Chrome Hearts LLC」による、徹底したプレミアム化戦略と意図的な供給コントロールが大きく作用している。同社は大量生産を断固として拒み、熟練職人の手作業によるクラフトマンシップを厳格に維持。需要が爆発的に膨れ上がる一方で供給量を極限まで絞り込むことで、エルメスをはじめとする最高峰メゾンと同様の「手に入らない飢餓感」を市場に生み出している。
結果として二次流通市場では、人気のキーチェーンやウォレットチェーンが定価以上のプレ値で即座に成約する異常事態が定着した。単なる流行の枠組みを完全に脱し、価値が落ちないオルタナティブ資産としての性格を色濃く帯びている。
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