なぜ蚊は血を吸うのか?最新行動科学が解明したターゲット選定の謎
暗闇の中でも正確に人間を見つけ出す蚊のセンシング能力は、まさに驚異的だ。蚊は視力に頼るだけでなく、触角にある高度な化学受容体を用いて環境中の僅かな変化を感知している。
ターゲットを特定する最大の目印となるのが、人間が吐き出す二酸化炭素である。蚊は数十メートル先からでも二酸化炭素の濃度上昇を検知し、その発生源へと一直線に飛行する。さらに接近すると、皮膚から発せられる熱(体温)や、汗に含まれる乳酸、脂肪酸などの化学物質を感知して着陸地点を特定する。血液型によって刺されやすさが異なるという説も知られているが、近年の研究では分泌型遺伝子や皮膚常在菌のバランス、代謝による揮発性成分の違いが複雑に影響していることが裏付けられている。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/dqsqcluy/9045536/