法隆寺・玉虫厨子「捨身飼虎図」なぜ王子は命を捧げたのか?謎と技法
この名画のタイトルは「捨身飼虎図」と書き、「しゃしんしこず」と読みます。「自らの身を捨てて、飢えた虎を飼う(養う)」という文字通りの意味を持っています。
本作が描かれているのは、奈良県斑鳩町にある世界遺産・法隆寺の大宝蔵院に安置されている国宝「玉虫厨子」の台座右側面です。玉虫厨子は7世紀中頃(飛鳥時代)に作られた仏教工芸品で、推古天皇や聖徳太子ゆかりの宝物として大切に受け継がれてきました。
厨子の高さは約226センチメートル。宮殿形をした上部と、末広がりの須弥座(台座)で構成されており、その木製フレームの金具の下に無数のタマムシの美しい翅(はね)が敷き詰められていたことからその名が付けられました。台座の四方には仏教の重要な教えを伝える絵画が描かれており、その中でも最もドラマチックで知名度が高い作品が、この「捨身飼虎図」です。
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