木村多江が演じた貞子の衝撃怪演!名作ホラードラマの撮影秘話
『リング』といえば、角川映画を中心とする劇場版のメガヒットを思い浮かべる人が多いだろう。劇場版におけるテレビ画面から這い出る劇的な恐怖演出は世界中を席巻したが、ドラマ版の魅力はそこにとどまらない。
角川映画の路線がエンターテインメントとしてのショッカー演出を極めたのだとすれば、ドラマ版『リング〜最終章〜』とそれに続く『らせん』は、人間の業や狂気に焦点を当てた極上のサイコホラーであった。木村多江演じる貞子は、画面の外へ飛び出す暴力的な脅威ではなく、見る者の精神の隙間にじわじわと染み込んでいく毒のような存在だった。この表現手法の差異は、日本映画産業とテレビ界がそれぞれのメディア特性を活かして競い合った、90年代末の黄金期を象徴している。
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