藤原道長を蝕んだ『飲水病』の真実!小右記の記述と死因を医学解説
藤原道長の闘病生活を客観的に語るうえで、欠くことのできない一次史料が公卿・藤原実資の日記『小右記』である。実資は道長の政治的ライバルでありながら、その動向や健康状態を精緻に記録し続けた。同書には、道長が「水を飲みたがる」「背中や手が痩せ衰える」「目の前が暗くなって人の顔が判別できない」といった症状を訴えていた様子が刻まれている。
日本史学の研究者の間でも、これらの記述は古典的な糖尿病の典型的な症状と合致すると考えられてきた。喉が異常に乾いて際限なく水を飲み続ける現象は、当時「飲水病」と称され、貴族層を脅かす奇病の一つとして恐れられていたのだ。
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