なぜ「南朝鮮」と呼ぶ?韓国との違いや歴史的経緯と北朝鮮の呼称を解説
終戦直後から1960年代前半にかけての日本では、公文書、新聞報道、学校教育の教科書に至るまで「南朝鮮」という表記がごく当たり前に使われていました。なぜ当時そのように呼ばれていたのか、理由は当時の日本の外交的立場にあります。
大戦直後の日本は南北どちらの政府とも国交を結んでおらず、主権国家としての承認も行っていませんでした。そのため、政治的な立場に偏らない地理的概念として、北側を「北朝鮮」、南側を「南朝鮮」と並列して呼ぶ慣例が続いていたのです。
この状況を一変させたのが、1965年に締結された「日韓基本条約(日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約)」でした。日本政府はこの条約の第3条において、大韓民国政府を「朝鮮にある唯一の合法的な政府」として正式に承認しました。これを機に、日本政府の公用文における表記は「大韓民国」および「韓国」へ統一され、公式な場から「南朝鮮」という呼び方は姿を消すことになります。
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