【2026年追跡】『はだしのゲン』の隣人・朴さんが今、世代と国境を超えて問いかける「人間愛」の神髄
昭和20年の広島。戦争の足音が日増しに激しくなる中、日本に暮らす朝鮮人に対する風当たりは極めて冷酷だった。警察や隣組の監視、日常的な暴力と嫌がらせ。その極限状態の中で、主人公・ゲンの父である大吉だけは違った。大吉は朴さんを「同じ人間であり、大事な隣人だ」として扱い、分け隔てなく接し続けたのだ。
この二人の関係は単なる「親切」ではない。国策への盲従を強いられた社会全体に対する、命がけの抵抗でもあった。大吉が憲兵に睨まれても屈しなかった信念は、朴さんの心に深く刻まれる。互いの貧しさを分かち合い、米やイモを密かに融通し合った記憶。それは、戦時下という異常な時代に咲いた、一筋の人間性の光だった。
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