伝説のベーシストから怪優へ!岸部一徳の知られざる若き秘話
1970年代半ばから本格的に俳優としてのキャリアをスタートさせた彼は、脇役としてじわじわと評価を高めていく。転機となったのが、1990年に公開された小栗康平監督の映画『死の棘』だ。過酷な夫婦の極限状態を描いたこの作品で、彼は狂気と静寂を孕んだ夫役を熱演した。
この迫真の演技が国内外で絶賛され、第43回カンヌ国際映画祭での審査員グランプリ受賞に加え、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。単なる「元ミュージシャンのタレント」という周囲の見方を完全に払拭し、日本の映画・テレビドラマ界に不可欠な本格派俳優としての地位を決定づけた瞬間だった。
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