風邪に抗生物質は効かない?ウイルスと細菌の決定的な違いと予防法

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結論から言えば、抗生物質(抗菌薬)が効果を発揮するのは「細菌」に対してのみだ。抗生物質は、細菌が細胞壁を作ったりタンパク質を合成したりするプロセスを妨害して死滅させる。しかし、そもそも細胞構造を持たないウイルスに対して、細胞壁を破壊する薬を投与しても何の意味もない。

インフルエンザや一般的なかぜの大部分はウイルス感染が原因だ。これに対して抗生物質を服用しても、病状が改善しないばかりか、体内の善玉菌まで滅ぼしてしまう。さらに深刻なのは、不要な投薬が「薬剤耐性菌(AMR)」を生み出す点だ。厚生労働省も啓発キャンペーンを展開しているように、不適切な抗菌薬の使用は、将来的にどの薬も効かないスーパーバグを生み出す危険を孕んでいる。

では、ウイルスにはどう立ち向かうのか。ここで登場するのが抗ウイルス薬である。ウイルスの細胞侵入や増殖ステップをピンポイントで阻害する薬剤だが、ウイルスごとに構造が大きく異なるため、開発は容易ではない。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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