工藤会・野村悟の死刑破棄なぜ?無期懲役の理由と最高裁上告の現在
工藤会が特定危険指定暴力団に指定される契機となった市民襲撃4事件は、暴力を背景とする利権獲得と、意に沿わない民間人への報復という際立った特徴を持っています。暴力団同士の抗争ではなく、一般市民に牙を向けた一連の凶行は、地域の治安を根底から揺るがしました。
事件の発端となったのは1998年2月の元漁協組合長射殺事件です。北九州港の公共事業利権への介入を拒絶された工藤会側が、北九州市小倉北区の路上で元組合長を至近距離から銃撃し絶命させました。その後、組織の恐怖支配は国家権力や医療機関の関係者にまで広がっていきます。
2012年の福岡県警元警部銃撃事件では、長年暴力団捜査を担当していた警察OBが朝の通勤途中に白昼堂々銃撃され重傷を負いました。さらに2013年には野村被告が受けた美容整形手術を巡るトラブルから女性看護師が路上で刃物により刺傷される事件が起き、2014年には元漁協組合長の親族である歯科医師の殺害未遂事件へと続きました。いずれの事件でも、組員が緻密な計画のもとで市民を襲撃しており、日常生活を行き交う一般市民を標的とする異常性が法廷でも激しく指弾されました。
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