昭和の呪縛を解いた「エラーコード」の部屋:高島平団地404号室が示す都市再生のニューノーマル
高島平団地が建設されたのは1970年代初頭。当時は最新鋭のライフスタイルを約束する夢の団地だった。しかし、時代の移り変わりとともに建物の老朽化が進み、住民の高齢化も深刻化。その過程で、なぜか「404号室」だけが長期間にわたって空き室のまま放置されていた時期がある。
噂は尾ひれをつけて広がった。曰く、事故物件だから貸し出されない。曰く、足音が聞こえる。インターネットの都市伝説掲示板では、いつしか「決して入ってはいけない部屋」の代名詞として書き立てられるようになったのだ。
だが実態はもっと現実的で、かつ哀しいものだった。単なる配管系統の構造的トラブルと、長年の修繕予算の後回し。それが偶然重なった結果に過ぎなかったと、UR都市機構の関係者は明かす。都市の片隅に生まれた気味の悪い静寂が、勝手に怪談へと仕立て上げられていただけだったのだ。
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