法尻とは?正しい読み方・法肩との違いや切土盛土の施工基準を解説
土木工事における土工は、山や地山を削り取る「切土(きりど)」と、土を盛り上げて平坦地や堤防を築く「盛土(もりど)」に大別されます。法尻が果たす構造上の役割やリスク要因は、切土と盛土で性格が大きく異なります。
切土における法尻の役割:
地山を掘削して道路や宅地を造成する場合、斜面を流れ落ちる雨水や浸透水が法尻付近に集中します。そのため、法尻部分には側溝(U字溝やL型街渠)を配置し、水を速やかに現場外へ排出する構造が標準です。法尻の排水処理が不十分だと、滞水によって地盤が軟弱化し、斜面下部からの崩壊を招く引き金になります。
盛土における法尻の役割:
盛土構造物において、法尻は上部からの全土圧を受け止める最も応力が集中する箇所です。地すべりや円弧すべり破壊が発生する際、そのすべり面は法尻付近へ向かって抜ける特性があります。盛土の法尻が押し出されると全体崩壊につながるため、基礎地盤の締固めと法尻の安定化対策が極めて重視されます。
土木施工管理技士の試験や実務管理においても、切土・盛土それぞれの法尻周辺における排水処理と締固め密度管理は、最重要チェック項目として位置付けられています。
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