良妻賢母の知られざる歴史的真実 明治の語源から現代の再定義へ

良妻賢母の知られざる歴史的真実 明治の語源から現代の再定義へにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

「良妻賢母」というフレーズに対して、多くの人が抱くイメージは「家事に専念し、夫の後ろを三歩下がって歩く女性」かもしれない。だが、明治時代の語源を辿れば、その実像はまったく異なる面相を呈している。西洋の教育思想である「Good wife and wise mother」の概念が導入された1890年代、日本は日清・日露戦争への足音を聞きながら、急速な近代国家の建設を急いでいた。

当時求められたのは、単なる旧態依然とした家父長制の従属者ではない。家庭内において合理的・衛生的な管理を行い、近代国家を担う次世代の国民を科学的知識をもって教育する、実務能力を備えた女性の存在だったのだ。つまり本来の意味における「賢母」とは、高度な知性と社会的責任感を持った存在を指していた。かつての固定観念を払拭すると、そこには明治国家が直面した近代化の危機感と、女性への大きな期待が渦巻いていたことが見えてくる。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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