今村昌弘の全貌|屍人荘から2026年最新作・読む順番と異色経歴
今村昌弘の作家人生を語る上で欠かせないのが、文学部出身でも出版関係者でもない元・診療放射線技師という極めて異例のバックグラウンドです。1985年、長崎県に生まれた今村氏は、医療の現場で専門職として勤務しながら、29歳のときに「30代になる前に自分の可能性を試したい」と一念発起。仕事を辞めて背水の陣で執筆活動に専念する道を選びました。
投稿生活の中で研ぎ澄まされたロジックと構成力は、2017年に結実します。応募作『屍人荘の殺人』が第27回鮎川哲也賞の選考会において選考委員全員から絶賛され、満場一致での受賞を勝ち取りました。新人離れした緻密な伏線回収と理系的な構造美は、医療現場で培われた正確無比な観察眼と無縁ではないでしょう。退路を断って掴み取った栄冠が、現代ミステリの新たな潮流を生み出す起点となりました。
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