ナイアシンフラッシュ死亡事故の真実|過剰摂取が潜む罠と安全策
そもそも、なぜこれほど高用量のナイアシン摂取が一般に広まったのか。その源流を辿ると、オーソモレキュラー栄養医学の提唱者であり、精神科医のエイブラハム・ホッファー博士の存在に行き着く。ホッファー博士は1950年代以降、統合失調症や脂質異常症の治療目的で、数グラムにおよぶナイアシンの大量投与療法を展開し、臨床の現場で顕著な成果を報告した。
しかし、現代の専門家が警鐘を鳴らすのは、ホッファー博士の理論が「医師の厳密な血液検査と管理下で行われていた」という決定的な前提の欠落だ。医療指導を欠いた一般人が、ネットの断片的な情報だけを頼りに自己流でメガドーズを真似る行為は、治療ではなく単なる危険な人体実験に他ならない。
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