年金繰り下げ率は最大84%増!後悔する理由と損益分岐点の真実
繰り下げ制度におけるもう一つの大きな死角が、厚生年金の家族手当にあたる「加給年金」の存在です。配偶者が65歳未満である厚生年金加入者には、年間約40万円の加給年金が上乗せ支給されます。
しかし、加給年金には繰り下げの落とし穴があります。老齢厚生年金の受給を繰り下げて待機している期間中は、加給年金を受け取ることができません。さらに、加給年金自体は繰り下げても1円も増額されない仕組みになっています。
たとえば、夫が65歳で妻が60歳(5歳年下)の夫婦の場合、夫が65歳から70歳まで厚生年金を5年間繰り下げると、本来受給できたはずの加給年金(年間約40万円×5年=約200万円)が完全に消滅します。
厚生年金を繰り下げて増額される生涯メリットよりも、消滅する加給年金の総額のほうが大きくなってしまう逆転現象が頻発しているのが実態です。
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