「やめられない」の正体は?依存症を生むドーパミン暴走と脳の仕組み
同じ環境に身を置いていても、依存症に陥る人とそうでない人がいるのはなぜか。研究によって、遺伝的素因、心理的ストレス、環境要因が複雑に絡み合う依存症になりやすい人の特徴が明らかになってきた。
衝動性が高く新しい刺激を過剰に求める気質の人や、幼少期のトラウマ、日常的な強い孤独感を抱えている人は、脳が手っ取り早い精神安定剤として刺激物質や嗜癖行動を求めやすい。また、「完璧主義で弱音を吐けない人」が、過度の緊張を解きほぐす手段としてアルコールやゲームに逃避し、そのまま依存へスライドするケースも後を絶たない。
ここで極めて重要なのが、セロトニンとドーパミンの関係だ。セロトニンは「心の安定・平常心」を保つ神経伝達物質であり、ドーパミンの暴走にブレーキをかける役割を果たす。慢性的な睡眠不足やストレスによってセロトニンが枯渇すると、ブレーキの壊れた車のようにドーパミンの要求を制御できなくなる。依存症の根底には、快楽の追求だけでなく「ブレーキシステムの機能低下」が潜んでいる。
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